株式会社伊造の代表取締役服部容子です。
今年も「かぶら寿司ワークショップ」を開催しました。
全参加者の5人が揃い、時間通りにスタートです。
まずは、
お国自慢を添えた自己紹介から。
紅葉や花見ができる自然豊かな地域であることを話されるAさん、
野菜作りを楽しんでいらっしゃるBさん。
5番目のCさんに、えっーと驚きの声を上がりました。
ただ一人の男性というだけでも珍しいのに
「滋賀県から来ました」の一言に目を大きく開けて聞くみなさん。
私もCさんの参加したいきさつに聞き入ってしまいました。
Cさんは、「かぶら寿司」と書かれたシールを家で見つけました。
それは、お祖父さんがかぶら寿司を作って販売していたときのものだったと
知ったそうです。
お父さんに尋ねても作り方が分からず、
それならと、検索して見つけたのが、
株式会社伊造の「かぶら寿司ワークショップ」だったという訳です。
Cさんは、漁師。お祖父さんも漁師。
お祖父さんは、自分で獲ったマスでかぶら寿司を作り、
美味しいと喜ばれていたいうのではありませんか。
マスのかぶら寿司と聞き、思わず「えっーー」
富山の名産のます寿司ではなく、マスのかぶら寿司とは・・・。
Cさんは、自分で獲ったマスを冷凍保存してあるそうではありませんか。
参加者は、マスのかぶら寿司に思いを馳せ、
かぶら寿司の魚は金沢はブリだけど、
サバだよねなどと、ひとしきりかぶら寿司談義に話が盛り上がりました。
さぁ、作業の始まり。
美味しいかぶら寿司を作りたい一心での参加です。
カブを黙々と切り、
皮をむき、切れ目を入れます。
カブの皮をどの程度剥くかの、確認。
魚を挟む切れ目をまっすぐに入れたいのですが、難儀です。私にとっても。
1番のポイントの3%の塩を計り、
カブに塩をまぶしました。
ほぼ1時間余りで、20切れのかぶを漬けました。
明日は、本漬けです。
「明日も来るんですか」
「はい」
漁師のCさんの後ろ姿が清々しく感じられました。