小矢部の里山で自然派カフェ経営、63歳からの挑戦‼

三井アウトレット北陸小矢部の近くの里山の日々をつづります。

しめ縄って飾りますか ― しめ縄作り体験記 その1―

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 お正月の準備と言ったら、鏡餅に、

 しめ縄でしょう。

 12月も押し迫った下旬になると、スーパーに並べられていますね。

 でも、しめ縄って、なんのためにあるのでしょうか。意外と知られていないのではないでしょうか。

 しめ縄の意味や由来について少し、触れてみます。

しめ縄の意味は、神を祀る神聖な場所を他の場所と分かりやすく区別するためにはる縄。神社や神棚にはってあるものですね。

 また、新年の祝いなどのために、家の入口に張って、邪気が家内に入らないようにします。白い紙(紙垂れ)を下げたりウラジロというシダの葉などを飾り付けたものなどがあります。

 しめ縄の由来には、こんな神話が元になっていると言われています。

 天照大神(あまてらすおおみかみ)は、弟の須佐之雄命(すさのおのみこと)が悪さばかりすることに怒ってしまい、天の岩屋へお隠れになってしまいました。

 天照大神は太陽の神様であるため、世の中が真っ暗になってしまいました。

 困った神様たちがその岩屋の前で、天照大神の気を引こうと酒を酌み交わし、踊りました。何事かと姿を現した天照大神が、もう岩屋に戻れないようにと岩屋をしめ縄で縛ってしまったという話が元になっていると言われています。

 私たち農耕民族にとっては、五穀豊穣を神に願うことから藁でしめ縄を作り、飾ることは古代からの神聖な伝統行事と言えます。

 新年の安寧を願い、年神様をお迎えするために心を込めてしめ縄を作ることにしました。

 

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公民館で長老を講師にしめ縄作り

 そこで、スーパーで買ったことしかなかった

 しめ縄作りに、いざ挑戦!

平成29年12月20日と27日、「しめ縄作り講習会」に参加。

小矢部市の南谷地区の長寿会主催です。

 山と積まれた藁を両手に一掴みずつ持ち、綯う(なう)のである。綯うとは、よりを掛けて縄などを作ること。

しかしながら、綯う前には、一掴みの藁を撚る作業が必要。撚る(よる)とは、ねじって互いに巻きつくようにするのである。

 講習会とあるのだが、説明らしきものはない。

 静寂の中、長老の手さばきを、見よう見まねでやる。

 両手に一掴みの藁を撚りながら、綯い太い縄にしていく。およそ2m60cmの長さにした。さらに、もう一掴みの藁を撚りながら加える。つまり、三束の撚った藁を綯ったのである。

 お手本の縄は、なめらかな仕上がりであるが、私のはというと、縄のあちこちから藁の先が枝毛状にはみ出している。はさみで切り落として、何とか形を整える。

 2時間半ほどでようやく縄が完成。次回は、飾り付けである。

 

 年神様をお迎えする準備は、あと一息である。