小矢部の里山で自然派カフェ経営、63歳からの挑戦‼

三井アウトレット北陸小矢部の近くの里山の日々をつづります。

まず、チェーンソーの使い方から — 斧で薪を割る —

 

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斧で薪を割る 「チェーンソーの刃の目立ては、…」

 この冬の大雪で倒れた杉の木を、薪にしようと体験会を開催。
平成30年5月4日、

雨が降ったりやんだりの肌寒い天候だったが、

参加者は真剣そのもの。

薪にできたときの達成感を味わった。

 

まず、講師の大沼さんから

チェーンソーの使い方、刃の目立ての仕方、チェーンの張り方等

実演されながらの説明を受けた。

参加者は、食い入るように見入った。

講師の大沼さんは、斧は、最近、機械を利用しているため

使っていないとのことであったが、

斧の基本的な使い方についても、チェーンソー同様に説明を受けた。

 

その後、現場の林家の裏山に入る。

まず、

倒木した杉を、他の木に引っかかっているところから下ろした。

そして、チェーンソーを使い約40cmの長さに切り揃えるのだが、

受講生には、なかなかチェーンソーを使う段階に至らない。

チェーンソーを使う前に、

切ると、木がどう動くか見極める必要がある。

木の置かれている場所によって、

切った後の木の動きが変わるからである。

刃を当てるのは、木の上からか下からかを検討する。

判断を誤ると、チェーンソーが動かなくなったり

木が予想外の動きをしたりして、

事故や故障につながる。

 

いよいよ、チェーンソーを手に実践。

身体の向きや足の位置も考え、やってみる。

恐る恐るチェーンソーを使ってみる人も、

慣れた動きの人も講師の助言により

チェーンソーの使い方が上手くなった。

 

次は、斧の出番。

生木は割れやすいと言われるが、

意外と刃が入らない。

刃が木に当たるのだが、食い込まないのである。

食い込んでも、割れ目が広がらない。

そこで、芯に近いところよりも、

芯から遠い部分に刃を当てると割れやすいという講師の助言により、

木の幹の外側に近いところに刃を当てることにする。

また、木の置く場所や置き方にも工夫すると

木の切りやすさが違うことが分かる。

今回の場所は、傾斜地であり

落ち葉等でふかふかした地面であったため

切り株が、傾いたり、

地面に食い込んでしまうのである。

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講習開始から2時間で、一通りの薪割りの仕方を学んだ。

今回の体験会で最も喜ばれたのは、

チェーンソーについての基礎知識を得たことであった。

「チェーンソーや斧の使い方が分かってよかったです。

 専門家がいらっしゃるのが、すごい!」

参加者からの感想であった。

地域の人材としての素晴らしさを参加者の皆が感じた。

 

午後から、それぞれのペースで

薪割りに挑んだ。

予定した木を全て薪にして当日の体験会は終了。

午後3時30分であった。

処理した木は、

雪の重みで折れた部分であり、

木全体の半分程の長さでしかなかった。

薪を作るのは、いかに労力が必要かを感じた。

 

今回の薪は、薪ストーブを愛用するM氏が自宅に持ち帰られた。

2~3年後には、M家を暖めてくれるのだろう。

また、

山の手入れや木の有効利用の仕方にも

話が及んだ。

薪ストーブが広まっているが、

薪を調達することが難しい。

そこで、薪の欲しい人と木を処分したい人を

つなぐシステムを作れば

両者にとって、山にとっても

好循環を生むことになる。

今後の検討課題としたい。

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現場で、チェーンソーの刃の当て方を知る。  平らな所で、斧を振る。