株式会社伊造 代表取締役服部容子です。
氷を削るコツを覚えるため、味見のためにと、何杯ものかき氷を味わいました。
暑い日に、美味しかったです。
じっくり時間(72時間だそうです)をかけて凍らせた氷が美味しいと、「金沢氷室」(金沢市クラモトアイスさん)の氷を準備。
氷を削るときの氷の温度を見極めることがポイントだと。
クラモトアイスさんの氷のプロ(自称)からリモートで教えていただきました。
かき氷専門店「北黒坂」。
北黒坂とは
かつて源平合戦の兵士が、この安楽寺から「北黒坂」を通って倶利伽羅峠に向かったと源平盛衰記に記述があります。なんと、平安時代にはすでに北黒坂と呼ばれていたそうです。古に思いを馳せ、味わっていただけたらと思います。
かき氷は、4種。
「紫翠」抹茶、「白雲」桃、「加賀」加賀棒ほうじ茶、「香雪」梅。
私のお薦めは、「加賀」です。渋い印象のほうじ茶ですが、香りがいいのです。
他のほうじ茶も試したのですが、この「加賀棒ほうじ茶」は、鼻の奥を豊潤な香りがくすぐるのです。
「梅」は、1ヶ月ほど前に私が漬けた梅ジュースです。毎日、瓶をゆすり梅のエキスが染み出てくるのを待ちました。ようやく出番を迎えました。
カフェでは、梅ソーダとして提供します。
そろそろ、柚子ソーダの素の柚子ジャムが底をつきそうです。ということで、
かき氷は、自家製シロップに、甘酒をトッピングした限定品です。
うれしいことに、カフェでなく、
かき氷を目指して来店くださる方がいらっしゃるのです。
リピーターの方も。
「これは、1,000円の価値はある」とまで。
かき氷専門店のカウンターは、黒色のタンスです。
このタンスは、林家の蔵にあったものです。
タンスは、昭和初期か大正時代のものでしょう。
蔵の建物の登記が大正末なので。
新聞紙は、その箪笥の引き出しの底に敷かれていたものです。
当時の岸首相、佐藤首相の写真が一面を飾っています。
祖母と母は、たくさんの着物を一枚一枚広げ、広間でロープにかけて干しました。
仕舞うときに新しい新聞紙を敷いていました。
虫干しです。
着物の価値観の変遷を感じます。
近年は、虫干しをすることもなくなりました。
新聞紙の日付(昭和40年)までは、虫干しをしていたのでしょう。
この地の歴史も味として、
かき氷を味わっていただけると、味に深みが感じられることでしょう。
営業は、12時から17時まで、無休。
庭にいく種もの花が見ごろを迎えています。
この7月7日に四十九日法要を行った母が植えたものです。
昨秋まで、庭の手入れを90歳の母が一人で担っていました。
知人の庭師の方が、
「個人の庭で、こんなきれいな苔は、なかなかないね。」とまで。
黙々と庭の手入れをしていた母でした。
母はその時々に、苔をよかして、
色々な花の苗や球根、種を撒いていました。
私は、せっかくの苔を、むしり取らなくてもと思っていたのですが、
今は、可憐な花々に癒されています、母の姿を重ねながら。
そんな花を記録代わりに載せておきます。
「ピンポンの木」を、5月、玄関ホールに設置しました。ただし、母は入院中でした。
今、次々と可憐な花を咲かせています。
1㎝程の球状の白い花です。
母が見たら、
「これどうしたがけ!」
驚いたことでしょう、約3mの高さの木が家の中にあるなんてと。
茶色くなった葉と咲き終えた花弁がホールの床に広がっています。
新芽も顔をのぞかせ、新しい命を育んでいます。
一目、見せたかったです、母に。
今日も、働けることに感謝して過ごします。