谷合にたたずむ里山と田舎暮らしは、地域の財産と実感 ―丸谷芳正先生の講義から―
「富山の資源は、自然と人が織りなす歴史」
富山に住まわれて十数年の丸谷氏の実感である。
日本の暮らしやすまいを研究されてきた丸谷氏であるが、
富山に住んでみて富山のよさを知るとともに、
その土地その土地が築いてきた生活そのものが資源であり、
財産であると述べられた。
―放送大学富山学習センター面接授業 H30.1.6~7—
丸谷先生は、明治時代の古民家(高岡市吉久地区)に住まわれたり、
椅子の製作に、富山県産の杉を使われたり、
その土地に育まれてきたものを活かそうとされている。
私の住む小矢部の山里にも、
長年培われたくらしがあり、
よさがある。
自然からの贈り物がたっぷり。
きれいな水と空気に囲まれた水田からとれる
おいしいお米や野菜。
地域の人々が守ってきた山々。
先祖が大切に築いてきたものを土台にして
この地区を活かしたい。
私自身が、これまで山里のよさを考えたことがなかった。
そこで、地域の方々に素晴らしい所であることを
認識してもらえるように
発信していきたい。
今している民泊についても、
「おばあちゃんのうちに来たみたい。」と
田舎に憧れて利用されている方も多い。
付近を散策されて過ごされる方もいる。
自然に包まれるひとときを楽しまれている。
郷土料理の「かぶら寿司つくり」教室も
自分で作ってみたいと
目を輝かせて挑戦される。
いずれも、私にとっては、意外であった、そんなに喜ばれるとは。
次は、今は使っていない建物を活用し、
ショップを開きたい。
この地区のおいしい米や野菜を活かした料理
木の小物作り、山菜取り体験、
源平倶利伽羅の合戦場巡り、…
丸谷先生が言われる
「日本らしさや先祖の努力を土台に」
構想を練り、地域の活性化につなげていきたい。